Home > 2010年12月

2010年12月 Archive

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Comments (Close): -
  • TrackBack (Close): -

(Just Like) Starting Over

  • Posted by: atollblue
  • 2010-12-08 Wed 22:02:43
  • 未分類
以下、私の友人から聞いた話。


1980年は、映画 Kramer vs. Kramer が話題になり、アメリカではタカ派と言われるロナルド・レーガンが大統領選で当選した年だった。
11月。友人は、某駅西口の喫茶店に向かっていた。彼女と待ち合わせのいつもの店だった。喫茶店は、古くうす暗く、テーブルの両側をくたびれたソファが囲み、広い店内の客の視線はソファの高い背もたれによって遮られていた。洒落た感じは微塵もなかった。以前はキャバクラとして使われていたかも知れない、そんなどうでもいい店の雰囲気を二人はむしろ気に入っていた。


店に入ると、先に来ていた彼女が奥の方で手を上げた。店内にはいつものように洋楽の有線放送が流れていた。その時流れている曲に、彼の注意は向かった。初めて聴く曲、60年代風、サウンド自体は新しい。ヴォーカルの声には聴き覚えがあった。席に着き、彼女と言葉を交わしながらも曲のことが気になった。今かかっている曲、ジョンレノンじゃないのか?と彼女に聞いた。(彼女はビートルズファンだったが彼自身はそれほどではなかった。)その彼女も、そうかも知れないが分からない、と言った。新鮮な期待と決意を感じさせる、そんな音楽だった。


と、ここまで書いて、友人の話を細かく書き込むのが、何気に面倒臭くなってしまった。まるで下手な小説のようではないか。以下、話の筋をかいつまんで要点のみを書く。


要は、その曲は (Just Like) Starting Over というタイトルで、ジョンレノンが長い休業期間を経て音楽の活動を再び開始した、その最初の曲だった。丁度その頃、小学館から出ていた「写楽」という写真雑誌の最新号の表紙をジョンとヨーコのツーショットが飾っていた。篠山紀信による撮影だった。友人と彼女は、そのジョンレノン特集の雑誌を購入し、期待に胸を膨らませた。いや、世界中の音楽ファンが期待に胸を膨らませていたのだった。


12月9日。底冷えのする夕方、彼はアパートに帰った。玄関のドアの前に立つと、部屋の中では電話が鳴り続けていた。慌てて鍵を開け部屋に入り受話器を取る。彼女だった。「ジョンレノンが死んじゃった!」「ウソだ!」「ピストルで撃たれたって・・・」「なんで?!」彼は一瞬、頭の中が真っ白になった気がした。電話の向こうでは彼女の泣き声が続いていた。

・ジョンレノンの命日は12月8日。当日、死亡のニュースは速報で世界中に流れた。日本では時差の関係で12月9日の事だった。



この友人の話には後日談がある。


年末の夜、彼と彼女は繁華街に通じる駅の西口を歩いていた。酒に酔った中年男が二人に近寄ってきた。二人は絡まれるのかと思い緊張した。「君たちはジョンレノンとオノヨーコみたいだな」と男は言い、続けてドイツ語らしき言葉を話した。最後の「クレイマークレイマー」だけしか聞き取れなかった。その後、男は通路の花のショーケースに近づきガラスにハァーと息を吐きかけ、曇った面に指で何かを書き込み、去っていった。書き込には、ラフな絵とアルファベットがあり、Kramer Kramer の文字だけが読み取れた。不思議な酔っぱらいだった。


彼女はともかく、彼はジョンレノンに似ても似つかない男だが、ジョンレノンの命日が近づくと、私はいつも、友人のこの話を思い出す。
  

Every mistake is a new style

  • Posted by: atollblue
  • 2010-12-15 Wed 12:16:42
  • 未分類
遠くで燃えているもの、あれはなに?

期待とか希望みたいな・・・・





近くで燃えているもの、あれはなに?

日常ぽっかり開いている深淵の入口みたいな・・・・





Index of all entries

Home > 2010年12月

Tag Cloud

Return to page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。