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桜の季節 茨木のり子

  • Posted by: atollblue
  • 2010-04-08 Thu 11:36:51
  • book
今年の桜は、ちょうど満開期に冷たい雨にさらされ、花びらはもう、パリッとした新鮮さを失っている。
むしろ、濡れた道をおおう花弁のピンクが鮮やかだ。

この季節にブログをスタートするのだから、まずは桜の詩編から…




茨木のり子  「さくら」   ←クリック
          




この「さくら」は収められていませんが、茨木のり子の詩の新しいアンソロジーです。






八人の詩人で全八冊を構成するシリーズの一冊。
装丁は素っ気ないくらいにシンプル!
紙面のタイポグラフィも簡潔で気持ち良い。
選を担当した高橋順子の感想が各編に付き、これが活字は小さくてもきらりと光る。
巻末には写真入りの年譜と天野祐吉のエッセイ。


いままで、茨木のり子の詞華集でこのような構成のものは無かったように思う。
一見デザインが地味だから、若い人への訴求力には欠ける。
しかし、シンプルで、澄んでいて、軽いけれど、中身の質感は高い。
価格の1200円+税は、お得。
童話屋の選詩集も良かったけれど、いま私はこちらの方が好きかな~。


茨木のり子の詩に出会ったのは二十歳の頃だった。
「わたしが一番きれいだったとき」と「六月」の二編。


前者は、私の母が語る戦争の犠牲になった女学校時代の青春と重なった。
後者の、ヨーロッパの爽やかな初夏のイメージは、後に出会った「水の中のASIAへ」というアジアの透明な雨季のイメージとともに、
二つの美しい六月のイメージとして、私の中にある。


この詞華集は、「根府川の海」から始まる。
おそらく選者の高橋順子にとっても、多く思い入れのある一編なのだろう。


私は、小田原と真鶴の間をクルマで通るとき、あえて山沿いの旧道を選ぶことがある。
根府川あたりの古い街道の雰囲気、そして、そこからの海の光景が好きだ。
木々や民家の間からときおり見える「沖に光る波のひとひら」
それは、いまでも当時と変わらず、美しい。


この詩にうたわれた相模の海、相模湾、
じつは、このブログのタイトル写真の海でもある......


・「水の中のASIAへ」は1981年に発売された松任谷由実のアルバムタイトル

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